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洲崎パラダイス 赤信号 |
敗戦直後の混乱をようやくくぐりぬけた昭和30年代。高度経済成長へと駆け上がってゆく世間をよそに、洲崎弁天町あたりをうろうろしている一組の男女。その夜、ゆくあてもないままたどりついた飲み屋の二階で体を交わす二人。橋の向こうにはパラダイスと名づけられた町。そして雨が降ってくる…。
荒んだ美しさを放つメロドラマです。混乱した世相のなか恋に落ちたらしい二人。しかし野蛮な力に満ちた時代は失われてしまい、彼等もお互いへの失望を隠しきれない。去ってしまった黄金時代を懐かしんで「パラダイス」の入り口あたりをグダグダし続ける二人。放浪と無所有への憧れ・お互いへの憐れみと欲望・敗滅への密かな期待…。「勝ち組」の側へ回りたくて見苦しくジタバタしている昨今の日本人が失ってしまったイノセンスを、川島雄三監督は見事に映像化しています。 そして音楽が素晴らしい。どうしようもないところへ追いつめられている二人の焦燥・ヤケクソ・官能の昂ぶりを余すところなく表現した音楽が、まだこの当時、背の低い建物ばかりで妙に広い東京の夕焼け空に流れる…。甘美な映画です。 |
昨晩 芝木好子 が夢でこう告げた・・・!
テーマ曲としても話題となっている 芝木好子。セブ島で撮影した今作品は2作目となる。
今後の目標として「演技のレッスンをしているので、ドラマや映画に出てみたい」と話した。
こりゃあようするに一言で言うとあれだ
『 恋のいいところは、階段を上る足音だけであの人だって分かることだわ。 』( コレット )
なるほどねえ。昔の人は偉いなあ。
「慕情の旅」
芝木好子 1990年(1957年単行本) 集英社文庫ライフワーク(笑)の芝木好子全作品読破、ぼちぼち始めます。 ふと思い返せば、氏の短編は初めてなのでした。 婚約者の裏切りをふつふつと胸に抱えて父の事業を手伝っていた美子は、京都出張でその婚約者の ...
お勧め66560
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本日の読書 群青の湖 芝木好子 著
■本日の読書■ 群青の湖 芝木好子 著.
鹿のくる庭
芝木 好子著 揺れてる。 今、好きで読んでいる作家さんの中では、彼女の文章が1番しっくりと自分に合う。 ちょっと恐怖というか、いちばん近くにいる身内でさえ理解できないのに、他人を理解するなんて不可能だ。 今ので、ちょっと解決さくが見つかり ...
おしらさま~絹の道筋をたどって
それにしても、志村さんの生きざまはやはり凡人には計り知れない起伏に富んだものである。芝木好子さんのエッセイを読んでいるうちに、小倉遊亀さん、志村ふくみさんという二人の芸術家にふたたび出会えたことは私にとっての一期一会だった。
本日の読書 女ひとり 芝木好子 著
■本日の読書■ 女ひとり 芝木好子 著.