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鈴木いづみ 1949‐1986 |
後戻りできぬイノチの尊さとはかなさ。 全身全霊の悪意と嘲笑をあなたに。 |
ポロポロ (河出文庫) |
コミさんの戦前戦中期の体験を素に書かれた私小説風の話なのだが、作者同様飄々とした文体で描かれるので本邦伝統の私小説的ドロドロ感は表面的には全くない。 それでも人間という不条理の塊を「ロゴス」で描かなくてはならぬ「小説家」としてのあまりにも前向きな「諦観」は「スローターハウス5」のヴォネガットを連想させる。哲学的命題からトイレの落書きまで、呆けたじいちゃんの口からご飯がポロポロこぼれるみたいに言葉が溢れ出る。そういうもんじゃん! なんつって!! こんなナイスな小説が絶版のままなのは許せなかったので、今回河出で出版されることになったのはとても喜ばしいのだが、この作品はカフカの「変身」同様、具象画をカバーに使って読者に先入観を抱かせてはいけないのだ。これじゃ「裸の大将、戦争へ行く」みたいじゃないか。ってそんなのあったら読んではみたいけど・・・ |
思いがけずこんな 田中小実昌 を夢で見た・・・!
妹系アイドルとして人気の 田中小実昌が映画に主演。
撮影タイムでは自ら「一番セクシーな部分」という脇からクビレへのラインを強調したポーズでファンを魅了した。
実にすばらしい。こりゃまさに、
『 諸悪の根源は金そのものではなく、金に対する愛である。 』( サミュエル・スマイルズ )
失礼だろ!
[読書]『イザベラね』田中小実昌
イザベラね (中公文庫) 作者: 田中小実昌 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1984/01 メディア: 文庫 好きだ。 今日はラーメンズのコントを見せてもらった。こっちも好き。田中小実昌がイザベラで、物語にすることや言語感覚への懐疑を言葉にならぬ ...
メモリーの増設
武部訳の漢詩は探して読んでみなければ。 田中小実昌 「僕のシネマ・グラフィティ」 尾崎一雄 「美しい墓地からの眺め」 藤島大 「ラグビー特別便」 早く仕事が落ち着いて、既存メモリーの能力内で暮らしていけるようになるのを祈るばかりです。
奇人・田中小実昌さん
画家の野見山暁冶さんはひょうひょうとした人柄で知れれています。義弟の小説家・田中小実昌さんは、それに輪をかけたような飄逸な人でした。東大を無出席で除籍され、香具師や進駐軍クラブのバーテンダーなど転々、……手書き文を添えています。 ...
[日常]疲れた(日記を書くのに)
岩本素白『東海道品川宿』(ウェッジ文庫) 『チェーホフ・ユモレスカ』(新潮文庫) 多和田葉子『ゴットハルト鉄道』(講談社文芸文庫) 佐多稲子『女の宿』(講談社文芸文庫) 田中小実昌『新編 かぶりつき人生』(河出 ...
[読書]『別冊文藝 田中小実昌』
[asin:430997676X:detail] 高橋源一郎はどこでも顔をだすなぁと思った。 「どうでもいいこと」と「姦淫問答」が読めてうれしい。
アメン父
と丁寧に通念を剥ぎ取ることからはじめて、田中小実昌が順繰りに読者に語りかけてくる。その語りは肉声のように、いくらかたどたどしい箇所もあるが。本質や核心というか考えるべきことはこういうことだと読者が必ず気づける言説になっている。 ...
田中小実昌初期短編集
『上陸 田中小実昌初期短編集』(河出文庫) コミさんの本というと、エッセイはまだしも小説に関しては『ポロポロ』くらいしか読んだことがない。が、古本屋に入ったときには、棚を見ながら気にしている作家ではある。 この本は、同人誌に載った初期の ...
『小説修業』小島信夫、保阪和志
こうなると、僕ではたとえば田中小実昌の読み方なんかも微妙に変わってくる。僕は田中小実昌の文章を、どこからともなく現れ、滲み出る「おもい」の具現であるとして(「考え」ではない)、そのままほっぽってあるけど、西田哲学の純粋経験とも合わせて(と ...
123「親友・ジョーイ」
★親友・ジョーイ Pal Joey 1940.12.25 「パル・ジョーイ」(魅せられてヴェラ)原作ジョン・オハラ 著田中小実昌 訳講談社 刊1977年12月15日 発行230p \280 翻訳上演あり.
田中小実昌の酒
田中小実昌の酒田中小実昌の酒は葡萄酒とジンに決まっていたそうです。家族の夕食のおかずをつまみにして4合ほどの葡萄酒を飲んでから大好きな風呂へはいるのだそうです。風呂から上がると卵料理をつまみにしてジンを飲むのがコースだったとのことです。 ...