原作者が唯一認めるネバーエンディングストーリー。おすすめ度
★★★★★
前作が『なかった事』になっている作品。
やや『Ⅰ』ファンに不評なのも、原作者が第一作を否定しているため。
こちらは原作の雰囲気にあわせた『おさなごころのファンタジー世界』になってる。
キャラクターが尺にあわせアレンジされてしまったけど、テンポがよく。
原作の、夢と現実を共生させ、現実(家族)の絆を取り戻す事で。
ファンタージェンへの道を繋げるラストシーンも、上手く家族向けにアレンジ。
1は自分だけの世界と感動を独占する内容だったため、
「2」の自分の世界を他人に開き、感動を他人と分け合う原作のテーマは
1とは対極になっている。(そこが1の世界を否定するため、1が好きだと痛い)
オリジナルの奪われた記憶と、家族の思い出が交互にフェードインする脚桊??。
最後に父親と再会する滝に飛び込むシーン以降は、原作最後の父の涙に通じる名場面。
概要
弱虫少年のバスティアン(ジョナサン・ブランディス)は、再び古書店から『ネバーエンディング・ストーリー』の本を持ちだし、その第2章を読み始めていくうちに、またもファンタージェンの世界で大冒険を繰り広げていく。
前作からスタッフとキャストを一新させての、ミヒャエル・エンデ原作の名作ファンタジー小説『はてしない物語』を映画化したシリーズ第2作。監督のジョージ・ミラーは、『マッドマックス』などを撮ったジョージ・ミラーとは同姓同名の別人である。今回はファンタージェンが“空しさ”の驚異に襲われるという内容。本シリーズならではの奇妙な動物(?)たちも再度登場する。また、現実世界のバスティアンの父親も本を読み、ファンタージェンの中の息子の危機を知るといったあたりが新趣向。(的田也寸志)