シンドラーおすすめ度
★★★★☆
スピルバーグ作品は好んで見るほうではないですが、この作品は見てよかったなー、と素直に言えます。最初、金儲けのために給料の安いユダヤ人を雇って工場経営に乗り出すシンドラーの決して善人ではない感じがいいです。
あるシーンでモザイクをかけるか、その箇所を写さないカメラワークをすればいいものを、あえてリアルに描写していたのでスピルバーグの本気度を感じました。最後のほうの「このバッジを売れば・・・・」のセリフは、みせようとしすぎです、少し冷めて鑑賞しました。 でもなんだかんだ言っても感動ですね、ラストは実話ならではの演出。
概要
第二次大戦下のドイツ。実業家シンドラーは軍用ホーロー器工場の経営に乗り出し、ゲットーのユダヤ人たちを働かせた。やがて彼は、ユダヤ人たちを強制収容所送りから救うのだった。
スティーヴン・スピルバーグ監督が、念願のアカデミー賞を受賞した大作。ナチスの収容所で命を落とした親族がいるスピルバーグは、監督料を返上してまでもこの映画の製作に取り組んだ。
オスカー・シンドラーを演じたリーアム・ニーソンは、この映画でスターとなり、ナチスの将校を演じたレイフ・ファインズも大きく羽ばたいた。さらにベン・キングズレーらの脇役の熱演も光っている。20世紀における歴史的な出来事を再現した記念碑的な作品といえるだろう。(アルジオン北村)