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+ ハーレーダビッドソン経営再生への道―トップダウンから全員参加型経営へ (Harvard Business School Press) +

ハーレーダビッドソン経営再生への道―トップダウンから全員参加型経営へ (Harvard Business School Press)

リッチ ティアリンク
おすすめ度:★★★★★
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ピーター・センゲの本も併せて
おすすめ度 ★★★★☆

 経営再生と言われると倒産目前の状況から指揮管理方式の下で大規模な人員削減なども用いて何とか利益を生み出せる状況にまで回復する過程を書いた本のように思うかもしれない。
 しかし、この本に述べられているのは危機的な状況で一時的に用いられる指揮管理方式から全員参加型の組織へ変革していく過程である。その過程での労働組合との衝突などの失敗や試行錯誤は自ら全員参加型の組織を目指すリーダーであれば実践に当たってどのような問題が出てくるのかを知る上でも遅々として進まない現状に忍耐強く対処する必要性を知るためにも有益だろう。



全員参加のストラテジック・リオーガニゼーション、その軌跡
おすすめ度 ★★★★★

 ホンダやヤマハなど日本のバイクメーカーの攻勢のもと、敢え無く一度は経営危機に瀕したバイクメーカー、ハーレーダビッドソン。しかし、今では高い収益性、顧客と製造業者との新たなコミュニケーションとしてのライフスタイル・マーケティングの具現者として、改めて名声を知らしめている。
 この再生・変革の過程にあって、経営者ティアリンクが何を考え、悩み、行動してきたかを伝える一冊であり、内発的なストラテジック・リオーガニゼーション、人的資源管理、組織行動を学ぶケースとして示唆に富むものがある。

 本書の冒頭に掲げられる変革の年表ひとつとっても、如何に周到に、如何に根気強く、組織変革のために力を注いできたが分かる。ビジネス・プロセスに始まり、社内コミュニケーション、報酬、労使、生涯学習、組織構造など多岐に亘り・長期に亘り数多くの仕掛けが手当てされている点は、ひとつの大きな契機ではなく、複数の小さいが整合的な契機が必要であることを思い知らされる。
 また、本書から感じ取ることのできるハーレーでのティアリンクのリーダーシップとは、断行するというより、信頼し忍耐する静かなリーダーシップだと言える。彼は強力な指揮命令的、カリスマ的リーダーシップに否定的であり、むしろ従業員個々がそれぞれの場面でリーダーシップを発揮する場を提供することに、経営者としての職責を見出している。曰く「誰でも職場以外では素晴らしいリーダーシップ能力を発揮しているに違いない。問題は、これらが職場で発揮されるようにハーレーを運営していくことにある」。直裁に「誰某はリーダーシップがない」という向きとは雲泥の差ある態度だろう。
 その一方で、メシアを待望する(自らが当事者になることを避ける)従業員、経営が答えを示すことを待望する従業員が多いことは世の東西を問わず、この相克のなかでティアリンクが悩み、考えた「旅の経緯」が伝わってくる。従業員の価値観、信条、態度、行動の変革に向けて、大きな努力を払っているのだ。
 また、本書を通じティアリンクが、アブラハム・マズロー、ピーター・ゼンゲ、マックス・デプリーを教師としていることがよく分かる。すなわち、従業員の自己実現と自己成長の場面としてハーレーを捉えている訳だ。「ビジョナリー・カンパニー2飛躍の法則」でコリンズが示した「第5水準のリーダーシップ」に到達している一人がティアリンクではないだろうか。

 本書を推薦する言葉には、『最強組織の法則』のピーター・ゼンゲ、ジェフリー・ペッファー、ジャック・ナッサーなどが名を連ねる。そのうち、「これまで読んだリーダーシップと経営に関する本のなかでも最高の部類に入る。人材の能力と参加に関する見識があり、人間を心から尊重する人でなければこの本は書けなかった」というマックス・デプリーの一言は、本書を推薦する意味で正鵠を射たものだろう。


アメリカ人の底力を見た!
おすすめ度 ★★★★☆

 未曾有の自爆テロ事件の後で、窮地に追い込まれたときのアメリカ人の真の底力や団結力を見せつけられている。

 本書の著者であるハーレー社のCEOと、経営コンサルタントのアメリカン・スピリットにしてもそうだ。「必ず会社を再生させる」という不屈の意思のもと、さまざまな困難に敢然と立ち向かう二人の姿と、奇跡に近い「全員参加経営」を実現させた一般社員たちの努力の過程には、目を見張るものがある。出口の見えない不況のなかで、目標を見失っている日本人、日本企業にとっては学ぶことが多い一冊だろう。われわれとの国民性の違いには圧倒される。

 同社にみるような徹底した改革を断行しない限り、死にかけた企業が生き返ることはできないということか...。


衰退企業をよみがえらせた男達の人間ドラマ
おすすめ度 ★★★★☆

 「ハーレー」と言っても、マニア垂涎の高級オートバイという単純な知識とイメージ以外、何一つ知らなかった。

 本書を読むと、ハーレー社が80年代にシェアを大きく失ったり、他企業の傘下に入ったり、生産性をあげるべく全社的意識改革に着手したりと、きびしい試練と波乱を次々に克服し、くしくも生き残りに成功したきわめて稀有な企業であることが分かる。

 同社の「企業の改革」プロセスが関係者の回想をまじえながら事細かに描かれており、困難にくじけることなく、わずかな希望にかけて一歩一歩前進していくCEOと経営コンサルタントの姿が印象的だ。

値段が高いので星一つ減点。

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