CG抜きのスペクタルを堪能したい方にお薦めおすすめ度
★★★★★
小学生の時生まれて初めて映画館で見た洋画が「タワーリング・インフェルノ」だったのですが、その後にこの映画の存在をテレビで知り「ああもうちょっと早く映画館に行くことに目覚めてればよかった。大スクリーンで見たかった」と思ったものでした。
上下が逆さまになった豪華客船という設定がまずスゴい。
ビックリハウスのような頭がくらくらするような視覚的面白さ、そして「価値観がひっくり返った世の中」を表現しているようで、なにか哲学性まで感じ取れます。観念的な宗教観から逸脱した不良牧師の、野性的なまでにたくましい「生き抜こう」とする姿が印象的。それぞれのドラマを背おった老若男女の多様な人物設定も世の中の縮図を象徴しているようですしって、深読みしすぎでしょうか。
まあそんな難しいことは抜きに、CGでは味わえない、巨大セットの特殊撮影によるスペクタル映像に酔いしれたい方に、ぜひお薦めします。
「夜明けは必ずやって来る」おすすめ度
★★★★★
アカデミー主題歌賞を受賞したモウリーン・マクガヴァンの「モーニング・アフター」の歌詞は「夜明けは必ずやって来てくれる。今夜さえ耐え忍べばきっと朝日を浴びる事ができる。光りを探し続けましょう」というものだったが、その歌が象徴するように、この映画が教えてくれるものは、人間の信じる力と勇気です。型破りな牧師、元売春婦と、夫である警官(女房に頭が上がらない)、孫に会いに行くために船旅をしている老夫婦、歌手など、様々な人物のバラバラな考え方が生きるためにひとつになって行く姿が感動的。雑貨屋を演じるレッド・バトンズがいい味を出している(笑)この映画に感動した人は「ポセイドン・アドベンチャー2」は観ない方がいいかも・・・(汗)
何度観ても感動します!
おすすめ度 ★★★★★
主役の牧師の不屈な勇気。確執とチームワーク、人間の強さと弱さ。
SFXなんてなくても、これだけ重厚な作品ができるのです。
「タワーリング・インフェルノ」と並ぶパニック映画の最高傑作!
概要
洋上で大晦日から元旦を迎えた豪華客船ポセイドン号が高波によって転覆。阿鼻叫喚の船内乗客たちのうち、今や天井ともなった船底まで行けば安全であると唱える一行が、地獄の冒険を繰り広げていく。
ハリウッドの大プロデューサー、アーウィン・アレンがジーン・ハックマン、アーネスト・ボーグナインなどオールスター・キャストをそろえてお届けするスペクタクル超大作。その後の1970年代パニック映画ブームを巻き起こすきっかけとなった記念碑的作品でもある。上下逆さまになった客船で次々と命を失う者が続出していく中、主人公スコット牧師(G・ハックマン)が神の意義と人間の尊厳を問いかけていくという趣向が絶品である。アカデミー賞特撮賞および主題歌賞を受賞。(的田也寸志)