謎を解きたい人はどうぞ!おすすめ度
★★★★★
本作は「戦え!!超ロボット生命体トランスフォーマー」から、「トランスフォーマー2010」への橋渡しのストーリーを担う映画です。
アメリカでは「超ロボット~」の終了頃に上映され、続いて「トランスフォーマー2010」へとスムーズにストーリーが移行しています。
にもかかわらず、日本においてはなんとこの「トランスフォーマー ザ・ムービー」はTVでも劇場でも公開されず、「超ロボット~」が終了した後番組に、いきなり「2010」が始まってしまったので、当時の日本のファンはビックリしたものでした。
だって最終回らしくも無い、いつもどおりのストーリーで終わった「超ロボット~」の後、コンボイ、メガトロン達が何の脈絡も無くいなくなり、いきなり「2010」では時代は2010年、サイバトロンのリーダーはロディマス・コンボイ、デストロンはガルバトロン、軍団のメンバーも総入替、スパークプラグは出てこず、マイケルはやはりあの娘と結婚して、お父さんになっているのですから・・・。
当時はこの謎が非常に取り沙汰され、ファミコンで「トランスフォーマー コンボイの謎」なんていう便乗商品まで出たのです。
謎を心に秘めたままの人はぜひ、本作品を観てください。
映画公開当時、私はカナダでこの映画を観て、あまりの出来の素晴らしさに驚き、英語版VHS、サントラ、アメコミまで持っているのですが、やはり日本語版が欲しいので本作を購入しました。
声優も素晴らしいですが、戦闘シーンやユニクロンの惑星捕食の描写など、アニメの映像クオリティは最近のジャパニメーション以上です。。
BGMは、あの「ロッキー4」のヴィンス・ディコーラ、主題曲は人気ロッカー、スタン・ブッシュが歌っており、盛り上げがうま過ぎです。
今観ても斬新な作品で、間違いなく楽しめますので、あの当時のファンは購入してもきっと気に入ると思います。
オーソン・ウエルズの遺作!?
おすすめ度 ★★★☆☆
なにげに英語版の声優陣がすごい作品です。「スタートレック」のレナード・ニモイが敵側ロボットのボスを、「モンティ・パイソン」のエリック・アイドルがゴミ惑星に住むロボットのリーダーを、そして、謎の”星に変身する”ロボットの声を、なんとオーソン・ウエルズがあてています。しかも彼はこれが遺作になってしまったというおまけつき。内容は、この前作にあたるテレビシリーズ「トランスフォーマー」を見ていないと分かりにくいかもしれません。登場人物がロボットばかりで人数(ロボ数?)も多いので、慣れないとキャラの判別がつきにくいのです。ストーリーとしては、まあ、味方と敵に分かれて延々と戦っている意志あるロボットたちのところに、謎の惑星があらわれて、彼らの仲間も彼らの故郷の惑星も食べはじめた・・・という、どちらかというと単純なものですが、映像にはたいへん迫力があります。いま見ても、これを越えるクオリティーのアニメ映画はあまりないと思うほどです。SF、ロボットものが好きな方におすすめです。もちろん、往年のトランスフォーマーファンの方にも。