概要
黒魔術を使う高校生・黒井ミサをヒロインに据えた古賀信一の名作コミックを原作とした映画版第4弾。森の中で若い男女5人の惨殺死体と、唯一の生存者・黒井ミサが発見された。しかし、人間わざとは思えない死体の状況を知ったワイドショー番組は、視聴率アップを目指し、ミサを魔女と揶揄(やゆ)する報道を開始していく…。 鈴木浩介監督のパワフルな演出と、遠藤憲一や諏訪太朗といった日本を代表する個性派名優たちのエネルギッシュな怪演により、前3作とは趣を異にしつつ、現代によみがえる魔女狩りの恐怖が描かれていく。一見行き過ぎとも思えるTV局側描写の数々だが、彼らがすでに魔に魅入られてしまったがゆえの行動、と解釈することも大いに可能であり、それを納得させるほどの美貌(びぼう)と憂いを体現しているミサ役・加藤夏希の存在感も特筆しておいていいだろう。(的田也寸志)
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