とにかくびっくりする映像の世界。自分がいつも見ている夢の世界をアニメで非常に鮮明に、壮大に表現しているところに驚きをかくせない。自分がさらに気に入っているのが、この映画にぴったりな曲の数々である。平沢進が表す音の世界は、現実から離れ、夢の世界へと視聴者を導いてくれます。
Solidおすすめ度
★★★★★
I haven't read the book so I don't know how faithful it is to the original, but this is a fine movie. The visuals mix CG and traditional animation very well. As ever, the production team has put on a lavish display. The cinematography is quite good, with good pacing as well. The story follows the main characters well; I'm particularly pleased with the arc for the detective--it really feeds the mechanics of the world. The only point of the film that almost tempts me to give it 4 stars is the ending: It seems to end rather abruptly. But I suppose that's what dreams do. There is a flash of nudity here, but I don't believe it's anything too shocking. Capping off the effort is great music (Buy the CD). All-in-all, you cannot go wrong with this movie. Rent, and then buy so you can watch again and again.
今敏監督のファンですが…
おすすめ度 ★★★☆☆
私は今監督のファンで、東京ゴッドファーザーズや妄想代理人が大好きです。
今回のパプリカも公開数年前から期待していて、電車で何時間もかけて映画館に観にいきました。
結果…正直、ガッカリというのが本音です。
いや、場面場面は好きなんですよ。1つ1つのシーンを切り取って見ると、どれも美しい。平沢さんの音楽も最強です。
でもなんだか、そのすべてのシーンが上手く繋がっていないというか。1つ1つは良いのに、まとめると面白く仕上がっていないと思ったんです。
いわば淡白で説明的。
確かに上手い。でも優等生の作品って感じで。
「"面白い"ってこうでしょ」と理屈で考えて作ってるのかなぁと。当然感情だけで作品を作れば支離滅裂になりますが、理屈っぽすぎると感じました。
カッチリしすぎかなと。
夢のイメージも型にはまっていて、もっと壮大だと思ったのにそうでもないですし。
キャラクターのヴィジュアルは好きです。今監督作品で一番パプリカの画風がたまらなく好きです。目が良いですね。
ちょっとイノセンスっぽいなぁと感じるキャラクターもいましたが…(笑)
林原さんは嫌いではないですが、アニメアニメしていてちょっと…(虚像の女性なので、アニメ(虚像)声という考えなのかもですが)
なんにしても試みとしては、作って正解だった作品かと思います。監督は元々パプリカのような作品が作りたかったらしいですし。
しかしもう一度観たい作品では絶対無いです。
こういうアート(という定義も曖昧だが)作品だと思えばまだ観れるかな…
次回作はぜひ今監督オリジナル作品で!応援してます。
概要
医療研究所が開発した他人と夢を共有できる画期的なテクノロジー“DCミニ”。だがそれが盗まれ、悪用して他人の夢に強制介入し、悪夢を見せ精神を崩壊させる事件が発生するように。一体、犯人の正体は? そして目的は何なのか? 事件の解明に挑む美人セラピストの千葉敦子は、クライアントの夢の中へ容姿も性格もまったく違う夢探偵“パプリカ”となって入っていくが、そこには恐ろしい罠が待ち受けていたのだった…。
『千年女優』などで知られる今敏の最新作アニメ。アニメの魅力のひとつはメタモルフォーゼにあるが、本作ではそれが人物ひとりの変容だけでなく、世界を変容させていく。例えば刑事の夢の中に入った時は、瞬時に場面が『ターザン』の一場面になったりスパイ映画になったりするのだ。夢の世界が舞台なだけになんでもできるという状況を、今敏監督は逆手にとってまさにイマジネーションの洪水ともていうべき展開を見せるのだ。ストーリーも魅惑的だが、その映像に酔いしれること確実の、アニメとしての魅力にあふれた素晴らしい作品だ。(横森 文)