単なる焼き直し作品だが おすすめ度 ★★★☆☆
サム・ペキンパーによる傑作を何の工夫もなく焼き直しただけの 作品だが、濡れ場だけは格段にパワーアップしている。 キム・ベイシンガーの全作品中で最も露出度が高いのがこれ。 ファンなら満足すること間違いなし。
概要
仲間に裏切られ、命を狙われつつも反撃に転じ、妻と高飛びする銀行ギャングのプロ…。オリジナルは72年、サム・ペキンパー監督の傑作クライム・アクションだが、脚本をペキンパーに改変されてしまったウォルター・ヒルの企図は、彼が改めて執筆したこのリメイク版のほうがよく伝わってくる。つまりコルト45をぶっ放すような、夫と肩を並べたタフネスな妻の存在である。 主演は当時、新婚ホヤホヤだったアレック・ボールドウィンとキム・ベイシンガー。これもまた、オリジナル版のスティーブ・マックイーンとアリ・マッグローが撮影中に恋に落ち、電撃結婚したエピソードを思い起こさせる。ただし77年に離婚したが。 2人をジリジリ追い詰めていく個性派ジェームズ・ウッズとマイケル・マドセンのコンビもいい味を出している。監督は『13デイズ』のロジャー・ドナルドソン。(轟夕起夫)
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