今のF-1とはまるで違います。今のF-1はまるで追い越し禁止(インを突いたら駄目)みたいになってしまっていますが,セナがいた当時は違います!「隙を見せたほうが負け」なのです。隙を見せてインを突かれるのは当たり前。繰り返し言いますが,隙を見せたほうが負けなのです。だから今ではもうスッカリ見られなくなったレース中での追いつ追われつのデッドヒートはこの時期は沢山見ることが出来る。この「隙を見せない走り方」はセナの真骨頂!!特に92年のモナコは圧巻です。いかにコースを利用し,あからさまなブロックはせずに,いかにインを刺させないようにするか。セナのライン取りは天才的。突かれる前に先を読んで塞いでしまう。相手より先に動く。とにかく今ではもう見られなくなった本物のレース,抜きつ抜かれつの人間の魂のレース。それがこれで見ることが出来る。
やや画像が・・おすすめ度
★★★★☆
もともとは、LDで販売されたものである。今でも我家にはLDがある。F-1に車載カメラが搭載されたのは、1980年代の後半で、1987年は、中島悟ただ一人が搭載していた〜これは、ロータスのマネージャーが勝手に決めたこと、でも、おかげで当時のテレビ放映で中島の車載が多く見られた〜。その後、順番で車載カメラが搭載されるようになった。
そうした創世記の車載カメラなので、映像の画像は残念ながらあまりよくはない。
しかし、ここに現れている映像は、当時のドライバーのマニュアルトランスミッションの操作が分かるし、デジタルレブメーターなどははっきり分かる。
その後、全車に、色んな角度で、車載カメラが搭載されるようになって、バリエーションが増え、画像も高画質になったけれど、この作品のようにドライバーのヘルメットの上に設置され、ほぼドライバーの目線であると言うのは、非常に楽しい。
必見ですね。
買ってよかった
おすすめ度 ★★★★★
91年はオープニングラップを中心に。GP毎にドライバーを変えていますが、マンセル・ベルガー・アレジが多かったように思います。
セナは2回位しか登場していなかったかな。オンボード映像という特質上、PPは主役にされないのが原因かと思います。
92年は、ミハエル・シューマッハのオーバーテイクを中心に編集されてる?
兎に角、彼のファンは必見です!
デビューして一年になるかならないかのシューマッハの驚異的なドライビングは圧巻でした。
あと、6速のまま走りきったセナも確認できます。
そういった内容なので、アンチ・シューマッハの方(何が何でも認めたくないという方)は面白くないかもしれません。
ただ、純粋にドライビングテクニックだけを追った映像なので、F1好きな方には面白いかと思います。
この時代は、マニュアルからセミオートマの過渡期なので、シフトチェンジも興味深く見る事が出来ます。
映像は、現代と違ってかなり悪いです。
特に91年は見えにくい。ノイズが多いし画像が荒いのですが、当時の技術では仕方ないかと思います。
ナレーションは今宮氏と川井氏です。無駄なおしゃべりがなく、適度な解説だったと思います。
煩すぎる中継が苦手なので、これ位で丁度良いと私は思いました。
この映像は外的要素が希薄なので、ドライバーの個性をとてもよく感じることが出来ました。
F1ファンなら買って損はないかと思います。