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天牌 44 (44) (ニチブンコミックス)

来賀 友志
おすすめ度:★★★★★
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神に祈ることさえむなしい
おすすめ度 ★★★★☆

新宿戦、終了。赤坂戦よりもあっけない勝負だった。遼がもう少し自身の力を信じたり、勝利の余韻に浸りつつも一方では「これでよかったのか」と自問するシーンがあったり、祥吾さんが肩の激痛を抑えながら打つ描写がいくらかでもあればまだ納得できたと思う。
それでもこの巻が新宿戦と共に終わるよう計算されて描かれてあればよかった。その場で思い付いたような構成・新宿から渋谷戦(渋谷→大阪への持って行き方も唐突すぎる)への持って行き方のいい加減さが露骨に表れてしまっているから。
次の巻が出るまで、祥吾さんや残された彼等の喪失感の深さを感じ取ることもできただろう。この後、しばらく祥吾さんのことは描かれなくなってしまうからだ。彼等が祥吾さんの最後の瞬間を知るのがいつになるにしろ、そこはきちっと計算して描いて欲しいものだ。祥吾さんの瞳に瞬が映らなかったことや、その場所にエキストラしかいなかったのは、絶望の深さを暗示している。瞬は自分の強さに酔いしれているし、健次郎は波城組や賢治を打ちのめすことに夢中で、感じ取る気配すらない(谷口さんが死んだ時、義明が何かを感じたのとは対照的だ)。津神や智美は結末を予知したようなところがあるが、その瞬間を目撃していたわけではない。知らせを聞けば、遼も喜びを噛みしめてばかりもいられないだろうし。
肩の激痛が和らぎ、立ち去り際に津神と絆を持とうとするのは、後ろめたさから来る救済か。それに対して津神が「(いつか再び打ち合える時を)待っている」と答えたのは、よっちんと賢治のような、潜在的な「絆」で繋がり合いたいという思いからなのか。その中には、自身だけでなく、組にも浸透させたいという感情もあったのかもしれない。二つの組の亀裂を修復させるきっかけになったかもしれない。それが最も無残な形で断ち切られるのだ。


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