西遊記ドラマの原点&最高傑作おすすめ度
★★★★★
私は30代半ばですが、子供のころリアルタイムで観ていました。
他の方も口を揃えてレビューするとおり、西遊記ドラマものは現在までさまざまなキャスト・バージョンで放映されますが、それらの原点であり文句なしに最高傑作と言ってよい出色の完成度です。
10億円という制作費と当時の最高水準の技術を駆使して、中国ロケを交え原作の西遊記をなるべく忠実に追いかけていますよね。もちろん、CGもない時代だから、背景セットの作りは稚拙でバレバレですが、脚本・キャストのレベルが相当に高いため、気にならない。そればかりか、かえってバレバレなセットがドラマのアクセントになっているとも思えてきます。
なにせ俳優陣がすばらしい!香取慎吾版の西遊記は悟空中心の物語展開だから、ウッチャンと伊藤惇史はまるきり脇役…。しかも役が作り込まれてなくて、香取慎吾は香取慎吾にしか見えなかった。かろうじて深津絵里はいい線いって演じてたかなぁ。とにかく「なまか」というキャッチフレーズだけが一人歩きって感じでした。
けれどもこのオリジナルでは、堺正章、岸部シロー、西田敏行の3人の演技が良いので、アドリブ中心の掛け合いにリズム感があってメチャおもしろい!脚本も時代に色あせない作りになっているので、古さをいっこうに感じさせません。だいたい3人がケンカになると「なんだよっー、この○○ザルッ」、「なんだとーっ、この○○ブタッ」という具合で、とにかくその罵るセリフがスピード感があって笑えます。
なによりも、夏目雅子さんがキレイ! 頑固で信念の人だけど無鉄砲という役柄を見事に演じきっています。助けてあげなきゃと思わせるようなそのか弱さに魅了されますね。
ぜひ、同世代でない人にも観てほしい日本ドラマ史上の至宝ですよ!
子供の頃に見て大ハマりした特撮ドラマおすすめ度
★★★★★
子供時代、再放送が始まる度に見てました。
特撮は現在の技術と比べてしまうと見劣りしちゃうけど、いい意味でCGでは出せない臨場感があると思う。
今はパッとしない岸辺シローさん(失礼!)の活気あふれる芝居が見れるのも(・∀・)イイ!!。
映像特典では現在の堺さん・西田さん・岸辺さんが
集まって当時の撮影秘話や懐かし話を繰り広げます。必見の価値あり
神々しいほどに、、。
おすすめ度 ★★★★★
夏目雅子さんが美しいです。
彼女の憂いを帯びた表情のなんとも表現しようのない美しさ。深く優しい声。
なんだか本物の三蔵法師じゃないかと思えるくらいのありがたみがあります。
まるで21歳の若さを感じさせない成熟した表情に引き換え、彼女の立ち姿はあどけなさを感じさせるくらい頼りない雰囲気があり、「なんとしても支えてあげなければ」と思わせるものがあります。
ここ数年振り返っても、これほどの女優さんは見当たりません。
今から振り返ると超豪華キャストのこのドラマ、見所はつきませんが、「夏目雅子」の存在感だけでも手許に置いておく価値があると私は思いました。
概要
1978年10月~1979年4月、日本テレビ系で放映され、一世を風靡した堺正章主演の伝奇ドラマ。堺が中国のスーパーヒーロー・孫悟空に扮し、猪八戒に西田敏行、沙悟浄に岸部シロー、そして今は亡き美貌の女優・夏目雅子が三蔵法師役を務めるなど斬新なキャスティングが話題を呼び、お茶の間を大いに沸かせた。当時としては稀有だった中国ロケや雄大な富士の裾野でのロケも敢行し、常識を打ち破ったスケール感に視聴者は度肝を抜かれた。また、ゴダイゴによる軽やかなオープニングテーマ「モンキーマジック」、悠久の地を思わせるエンディングテーマ「ガンダーラ」も大ヒットとなり、作品のイメージをさらに奥行きのあるものに高めている。(みきーる)