僕がこの作品を初めて見たのは劇場ででした。劇場版化ということで期待していたのですが、残念ながら期待はずれでした。以前、ライオンキングがジャングル大帝とものすごく似ているという事が問題になりましたね。結局、手塚プロは問題にはしなかったのですが。この作品はそんなこともあって、逆にディズニーを気遣ってしまったのでしょうか・・。今まで描かれ、支持を得てきた前半は軽い描写のみで、内容は後半を扱っていました。自問自答しながらも大きくなっていくレオ。やっぱり、それこそが、ジャングル大帝には欠かせないものではなかったのでしょうか。元祖は、ジャングル大帝なのですから、良い意味で堂々と戦って欲しかったです。
アニメの中では佳作おすすめ度
★★★☆☆
動物と人間との対決に、あと一歩踏み込んで欲しい部分がありましたが、
感動できるシーンはありました(見てのお楽しみ)
原作とは離れているような気がしました。(漫画の映画化では良くあること)
初めてジャングル大帝を見る人にはお勧めできますし、アニメの名作といわれる、宮崎駿作品群に劣らぬいいアニメにだと思います。
退屈はしないいい作品です。
アニメにしては効果音、音楽に凝っているのもお勧めです。
ぜひ大画面で見てください
概要
これまで何度かアニメ化されてきた手塚治虫の大河コミック『ジャングル大帝』。最初のTVシリーズから約30年後に制作された本作は、技術的進歩と丁寧な作り込みによって、舞台となるジャングルがより美しく壮大に描き出され、当初より音楽を担当している冨田勲の雄大な楽曲がそれを見事に彩っている。重奏感を増したテーマソングに、飛び立つフラミンゴの群など、TV版をアレンジする形で展開されるオープニングは、ひとつの作品がもつ長い歴史を物語っているようでもある。 ジャングルを統治する白いライオンの親子三代にわたる物語のうち、本作は原作の第3部にあたる「月光石」の物語を描いている。かつて人間の手によって父を殺されながらも、人間であるヒゲオヤジの命を守るために自らの命を犠牲にするレオの物語には、人間中心主義を越えた手塚作品のテーマ性が見事に織り込まれており、この部分が初めて映像化された本作はその意味で必見のタイトルといえる。(井上新八)