連載10年。やって来た(?)街は世界中がオシャレを求めるがあまり滅びた都。利便性を求めすぎた『究極の服』は肉体を締めつけ、やがて肉体が滅びても魂さえ締めつけてしまう。『王ドロボウ』の10年間という局面、物語の終演をも思わせるジンの言葉。
独創的な世界観が◎おすすめ度
★★★★★
今作「ブラックベルベットの底編」でもジン特有の世界観や独特のセリフ回しは健在です。
特に普段何気なく着ている服に焦点を置き、もし無限の便利さを誇る服ができたらーーということに言及しており、その想像力には脱帽しました。
セリフの端々、画面の隅々にまでジンの世界観が滲み出していて目に楽しかったです。
私が気に入ったキャラクターはジンらしくちょっとへんてこでどこか愛らしい歩くボタンたち。
歩く音がちちちち…でとってもキュートです。
独創的な世界観が堪能できるジン7巻。
ジンにハートを盗まれてしまいたい方はゼヒ☆
JING世界のある意味総括的おすすめ度
★★★★★
黒天鵞絨の底編が収録されています
かつて栄華を誇ったが一夜にして滅んだという、服飾の都が舞台。
今回ジンがこの都に来たのは思わぬアクシデントによるものなんですが(笑)
そんな都で<王ドロボウ>ジンが盗むものは何なのか――
ラストの展開は、ジンを見続けた人にとっては、
かなりじ~んとくるものがあるのではないかと思います。
ですから、初めての方は、別の巻から読んで欲しいところです。
英題なら赤い風車と恋愛税編あたりを・・・