二宮和也はタダものではない。クリントがこれを見たかどうかは定かでないが、オスカー作品賞ノミネート作品の準主役に抜擢されたのは決してフロックではなかったことを実証できる演技である。薬師丸ひろ子からつながる角川アイドル映画の一作だが、さすがに蜷川幸雄がメガホンを取ると、水準以上の完成度である。これが映画初出演となる松浦亜弥も違和感がなかった。松浦亜弥は黒髪のほうが似合うのではないだろうか。ロケは藤沢・鎌倉・横浜というゴールデンエリアで行われており、青い空と悲劇のコントラストも見事であった。アイドル映画だと思っている人にはぜひ観てもらいたい作品である。
カセットテープが残念。おすすめ度
★★★★☆
あややの肉声を記録したカセットテープが付属しているのだがなぜ今時カセットテープ?DVDとカセットテープという2世代くらい違うメディアがなぜ共存しているのか。
メイキングビデオも別段優れたところはなく、やっぱり二宮君でもっていた映画だな~と実感した。
やっぱりあややは歌でしょう。ファンの色眼鏡でも演技がうまいとはいえないな。ただ台詞は下手だけど表情(いわゆる「1ミリの笑顔」)の演技はさすがに慣れている。一瞬どきっとする。
炎の色おすすめ度
★★★★★
このエディションにはカセットテープがついている。このカセットテープにはA面とB面がある。A面とB面の間にオーメンが棲んでいるんじゃないか?
あやや+セーラー=おれの夢おすすめ度
★★★★★
小説?ぁゃゃ最高!セーラー最高!
あやや+セーラー服=おれの夢
おすすめ度 ★★★★★
小説?ぁゃゃ最高!セーラー最高!!
概要
母、妹との幸せな生活をおびやかす存在である義父を殺す計画を実行に移した高校生の少年。それは完全犯罪に見えたが、思わぬ綻びが見つかり、彼は追い込まれていく…。
貴志祐介原作の同名ミステリーを、世界的な舞台監督・蜷川幸雄が演出。家族を守るために重い罪を背負ってしまい、追いつめられていく少年の生きざまには胸が締めつけられる。水槽の中で横たわったり、海沿いをロードレーサーで突っ走ったりする少年の姿を、時にはジックリ、時には軽やかに映し出す映像も美しく、ベテラン演出家の繊細かつ確かな腕に圧倒されること必至。また主演の二宮和也が、やさしいがゆえに犯罪に走らざるをえなくなってしまった少年を熱演している。母親に秋吉久美子、妹に鈴木杏、少年のガールフレンドに松浦亜弥が扮し、デザイナーの山本寛斎が、義父の役で不気味な個性を発しているのも興味深い。(斎藤 香)