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+ 十二人の怒れる男 +

十二人の怒れる男

シドニー・ルメット
おすすめ度:★★★★★
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映画史上、屈指の作品ではないでしょうか。
おすすめ度 ★★★★★

2時間にわたる密室劇。
12人の男達がある事件の陪審を行うのですが、その行方は?という内容です。

昨今の映画にあるような 掛け合いのセリフはありません。
しかし、魂を搾り出し、真実にむかって行こうとする 言葉がこの作品にはあるのです。

自分を形成する因子の一つは、この映画から出来ているような、そんな気にさせる作品です。



名作です
おすすめ度 ★★★★★

裁判劇を描いた映画は沢山ありますが 陪審員の側から描いた映画は少ないと思います。
先がワクワクする巧みな脚本 すごく小説的で面白い細かいところまできちんと追求し
警察では解らないことを導き出す その他にも人種差別、男たちの真実を追究するその姿の
格好良さ 最後の男が泣きながら「無罪」だと言うところ言いようの無い悲しさが溢れて
いますね 始めから終わりまで実に見事な見事な秀作でした。



貴方なら十二人の怒れる男たちをどのように理解しますか?
おすすめ度 ★★★★★

アメリカの陪審員制度をあまりに知らない日本人としては、
密室において有罪が決定的な少年の裁判をちょっとした疑問から
少しずつ切り崩していき最後は無罪を出張するというドラマしか
見えてこないが、実際には突然自宅に陪審員召集の手紙が送られてくる。
よっぽどの健康上の理由以外は拒否できない云わば法律上強制的な命令で、
どんなに忙しい人でも仕事を休んで裁判所へ指定された日に出頭しな
ければならない。この前提を理解して観ると各役者の気持ちが自分の
ことのように映ってくる。

そんな普段は顔を合わせることがない様様な仕事についている
選ばれた十二人であって、だれひとり希望してそこへ集まった
わけではない。誰でも有罪か無罪かを短時間で決め仕事や自宅へ戻りたい
心境なわけである。それを考えれば、あの暑苦しいく、外は大雨という設定は、
なんとも言えない状況を醸し出しているのは見事である。

ヘンリーファンダ演じる陪審員第8番がひとりだけ無罪を出張することにより、
誰もが早く終わるはずの裁判が長引く苛立ちはアメリカ人であればその心境が
手に取るように理解できよう。

ただ、現在では科学捜査も発達し、このケースは余りにも極端すぎるところもあって、
こんなに簡単に有罪から無罪へ移り変わることはない。また、全員が男性というのも
問題である。

ラストシーンで役目を終えた陪審員それぞれが四方へ散って裁判所を後にする
ところなどは、見ている我々も開放感と安堵をおばえる。



偉大な密室劇
おすすめ度 ★★★★★

三谷幸喜さんが絶賛してやまない名脚本映画です。三谷さんの「12人の優しい日本人」はこれを原作にした程の溺愛ぶりです。
とにかくおもしろい。陪審員室で繰り広げられる密室劇ですが、まったく飽きさせない脚本が見事です。
良くも悪くもアメリカの陪審員制度の1例として挙げられる作品です。
「疑わしきは罰せず」無罪の可能性が完全否定できない限りは有罪にしてはいけない...
冤罪で刑をかけたら人の人生を狂わせます。



単なる法廷ものに終わらせない奥深さ、シドニー・ルメット渾身の、、、。
おすすめ度 ★★★★★

 いわゆる法廷ものなのだが、検事VS弁護士という構図ではなく、陪審員たちの姿を描いたものである。
事件について観客には何も知らされない。法廷から陪審員室に移動する十二人の男たち、そこでの議論から事件の内容が少しづつ明らかになる。
 一人の陪審員から被告の少年が無罪である可能性が提起される。全員一致に向け「十一対一、有罪」から始まった陪審員たちの採決は、証言の信憑性が検証されていくに連れ次第に無罪に傾斜していく。その過程の中で、十二人の陪審員ひとりひとりの人生観、価値観などが次第に浮き彫りにされる。部屋の中の蒸し暑さまで伝わってくる緊張感溢れる画面の中で、まさに息詰まる議論が展開される一方、早く終りたいためだけに勢いを増す無罪派に理由もなく転向する者まで現れる。
 
 映画は「少年の有罪・無罪」を問うたものではない。真実を究明するために行なわれるべき議論とはどうあるべきなのか、たった一人の反対意見であろうとそれは尊重され、多数意見の中に反映されるべきなのだ。性急な多数決は結論を誤る恐れがある。
 見ず知らずの人間を「予断と偏見」で判断してしまうことの危険性も描かれる。最後まで有罪を主張した男、リー・J・コッブ演じる「不良少年の息子を持つ父親」の口からついに語られる「少年を有罪にしたかった理由」、、、。この映画を初めて見た少年時代には、「偏見に満ちた軽蔑すべき男」と写ったこの父親、私自身が親となり子供たちも巣立って行った今、彼の「喪失の代償行為」に感情移入してしまった。多様な切り口を孕んだこの映画からは、観るたびに違うものが見えてくる。

 シドニー・ルメット監督が「アメリカの正義」について、庶民(マイノリティー)の立場から描いた名作、主演のヘンリー・フォンダをはじめ各出演者が迫真の演技。再来年裁判員制度の導入を控えた日本、人を裁くことの意味や重さについて私達は自らに真剣に問いかける必要がある。
見事な逆転決着だが、実際にはこううまくは運ばないだろう。法廷ものとして見ればひとつのシュミレーションドラマでしかないのだが。


概要
17歳の少年による殺人事件の裁判で、12人の陪審員中11人は有罪に投票するが、ひとりだけ証拠に疑問を持ち無罪を主張。白熱する議論と説得の中、ひとり、またひとりと無罪の方へ心が傾いていく…。
レジナルド・ローズのTVドラマの映画化で、テレビ版を演出した社会派の名匠シドニー・ルメットが監督。密室の中、決して名前が明かされることのない12人が、それぞれの心理状態や家庭環境によって評決が二転三転していくさまが実にスリリング。会話劇であるにも関わらず、ヘンリー・フォンダ、リー・J・コッブ、ジャック・ウォーデンなどなど、いぶし銀のような名優たちの言葉による戦いは、まさに映画的で必見である。なお、この映画に感銘を受けた三谷幸喜が、後に記した戯曲が『12人の優しい日本人』で、こちらは日本に陪審員制度が設けられたという設定の下、やはり殺人事件の審議を行う密室コメディ劇であった。(的田也寸志)

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