「らくだ」からおすすめ度
★★★★★
いままで談志さんの落語を観たことのない人にとっては
独特の語り口が少し聞き取りづらいところがあるかもしれません。
でも慣れます。
また、特典の解説本のおかげで初心者でも
取っ付きやすくなっていると思います。
伊集院光さんが
「太田さんの編集には圧巻だが、ボク(伊集院さん)自身の観点から
言わせてもらうと、『らくだ』からみてもらいたい」
とラジオで言っていました。
むかし落語界にいたことのある伊集院さんだからこその
ススメ方だと思いました。
感動、買ってよかった!!!
おすすめ度 ★★★★★
ご存命の噺家の中で、数少ない本物の落語家・立川談志の落語が3席も聴けるのだから、文句ナシに5つ星DVD。
二人の対談は、芸術について語る。落語ならば、現実社会では犯罪になるような、残忍な表現、グロテスクな表現が許される、ということで、談志が、死体をユーモラス且つぞんざいに扱った二席「黄金餅」「らくだ」を披露。「らくだ」の中で、屑屋が酔っていく様(さま)は、とてもリアルで鳥肌ものだった。談志の落語は、一挙手一投足が見逃せない。老いてなお、瞬間瞬間手を抜かず、全てが芸術。
特典映像の「鼠穴」は格別だった。兄弟二人の物語がとっても泣かせる。落語ならではのオチで、どんでん返しの連続が楽しめた(個人的に、「さくらん」(漫画)を読んだばかりだったから吉原もイメージし易かったし..)。おかげさまで、映画を観るよりも幸せな時間を過ごせました。このようなDVDを作ってくれた二人に感謝です。この一席だけでも、十分に価値あるDVDだと思います。
(補足)
落語の解説本(あらすじ・絵付きの用語解説・地図など)が付いているので、落語初心者でも楽しめます。映画の字幕のように、落語中において、用語の注釈をスーパーで出すことも可能です(出さないことも可)。ちなみに、爆笑問題・田中は、特典映像の中でほんのチラっと出てくる程度です。対談は、談志が太田に語る場面がほとんどで、太田はあまりしゃべっていません。太田が談志師匠に気をつかってそういう編集にしたんでしょうが、そこは少し残念なところです。