たいていの場合、ギャグまんがというものは、読んだ瞬間に笑いをとれなければ負けである。この長いシリーズはいつも土俵際でがんばってきた。がんばってきたのだが・・・。
本書に収められたのは2003年3月から2004年6月までの収録分だそうだ。いったいなぜ、単行本になるのに3年以上もかかっているのか。しかも、巻末のタイトルカット集だけが2006年9月まで紹介されているのも面妖である。このホームコメディ、10巻までは出来不出来はあっても、まずは傑作だと思った。11巻で多少だれたかに見えたものの、12巻で再び私は楽しんだ。しかしこの巻で私は、退屈しただけである。ほとんど笑うところがない。収録された32回にわたって良いネタが出ないとなると、これは末期だと考えざるを得ない。まだ続いているのだろうか。ここからまた、もう一度水準が上がると期待するのは無謀な気がする。この鉱脈は、もう掘り尽くされたのではなかろうか。
マンネリ・・・だから、いいのかも。おすすめ度
★★★★★
読売新聞・日曜版での連載が隔週になり、ネタも尽きてきたのかな?と思いきや、母は相変わらずアドレナリンいっぱいに猛進しています。
主人公のみかん(高校生)。父(サラリーマン)と母(主婦)、弟のユズヒコ(中学生)。
それぞれの世界での出来事を取り上げているので、笑いのツボの対象年齢や性別も広く、家族みんなで楽しめます。
新聞連載という制約のために、ほとんどが一話完結なのも、読みやすい一因なのでしょう。
ふだんの生活のなかで感じる「それ、あるある!」から、オドロキの「そんなの、ありえな〜い!」まで、立花家とゆかいな周辺の人々は笑わせてくれます。
「これは、どこまでが実話で、どこからがフィクションなのか?」と飽くことなく悩ませるストーリーは、偉大なるマンネリです。
サザエさんを全巻読んで、よりぬきサザエさんまで読破したぞっ!というあなたに是非オススメします。
病院の待合室に置いてあってもいい作品です。
そんな理由で、開業しているお医者さんにもオススメします。(^_^)
ほのぼの系、ここに極まれりおすすめ度
★★★★☆
いいな〜この雰囲気。昔は全然興味がなかったんだけど、人間30も後半になると、こういった平和な日常生活が描かれた漫画や、長編ではない短編の漫画なんかが良くなってくるんですよね。(まあ、私だけかも知れないけど) 特にユズの学校でのお話しは、自分が余り楽しい学生生活を送っていない事もあって、羨ましくもあり、実にほほ笑ましく見ています。 ちなみに、今巻の巻末漫画には、どう見てもけらさんがモデルの作品が描かれています。この作品を読んで、7年目以降のその後のセキララを書いて欲しいと思っているのは、多分私だけではないでしょう。もしも、けらさんのスケジュールに余裕ができたら是非書いて欲しいですね。
うちと同じ。
おすすめ度 ★★★★★
うちの家族をのぞいたんじゃないかと思うくらい、うちの日常と同じことが書いてある。
電車に鞄を忘れまいとして、靴を履き忘れた母。
確かに言ったはずなのに、確認すると絶対にそんな事言ってないと言い張るやつら。
花見に行く、母とその友達。
ユズヒコのすきなバナナしるこ。
数日がかりで会話する父と母。
もう爆笑、爆笑。
この巻では、みかんが岩木君を好きなことがしみちゃんにばれてしまいます。
愛すべき、あたしンちの家族たち。
もっと早く新刊が出ないかと、待ち遠しいです。