これは、実に怖い話だ おすすめ度 ★★★★★
これは、実に怖い物語だ、と思う。でも、それがSFだ。元々はゲームの設定という事で、なかばこじつけ的に(?)考えられたストーリーなのかもしれないが、ここまでの事を1983年の時点で考えていたというのは、著者(ゲームの作者でもある)の遠藤氏は天才なのではないか?とさえ思った。まったく現代・近い将来の世の中を先読みしている、といってもいいような世界観がベースにあり、読んでいて感心する事多々あり。
ゲームの設定を膨らませた小説、という風に過小評価されがちと思うが、これは昭和のゲームマニアだけが知っているのはもったいないと思うほどの、説得力に満ちたサイエンス・フィクションといっていいと思う。これを当時子どもの時読んでも意味が判らなかっただろうけど、読んでおけばよかったなぁ等と思った。何かずっと気になっていたし。ゲーム・ブックの方も面白いし。
|