もう、そんなに時が流れてしまったのか。彼女は実質的に何年、女優活動をしたのだろうか?それはもうどうでも良いことだけれど、今後、何十年も語り継がれて行く女優であることは間違いないだろう。
これだけの彼女に初めて出会ったおすすめ度
★★★★★
夏目雅子:日本の中でも最も夭逝した女優だと思う。あっという間に私たちの前を走り抜けてしまった。
1985年。彼女の歴史はそこで歩みを止める。
しかし今でも記憶の中で生き続けている。
そんな彼女の愛した人生がこの本の中に満ちあふれている。
めくるページからは彼女の力があふれ出す。
女優としての、俳人としての、そして一人の女性としての夏目雅子さんがここにいる。
夏目雅子の素晴らしさ・・・おすすめ度
★★★★★
当時の美しい夏目さんのカラー写真がとてもたくさん載っていて、本の中で生き生きとしています。
素顔の笑顔の写真、映画などの撮影中のひとコマ、赤ちゃんの頃からのアルバム・・・
和服姿も、水着も、洋服も、映画のときの衣装も、メイクをしているときのちょっとした仕草の写真も、どれも美しく素敵です。
写真も文章(お母様の文章、当時一緒に仕事をされていた人達の話など)も豊富で、かなり読みごたえがあると思います。
また、生前夏目さんが遺された俳句もたくさん紹介されていて、どこか「やっぱり日本の女優さんだなあ」という、「和」の雰囲気にも浸れます。
夏目さんを思い出しながら、静かにゆっくりと読みたい、そんな本です。