人生を狂わせるほどの愛おすすめ度
★★★★☆
随分前に読んだ小説だが、主人公の譲治に対してなんとも情けない男だなという印象を強く持った記憶がある。今ほど奔放でなかった時代に譲治の理想とする西洋の匂いのする女性に育てようとナオミを引き取ったのですが、結果譲治はナオミに翻弄させられる。鎌倉の海で男に囲まれて嬌声を上げている裸のナオミを見つけた時の譲治の絶望感と葛藤。しかし、譲治は建前もプライドも捨て財産を全てナオミに投げ打って夫婦という関係を継続することになる。結局それが彼の最大の幸せでもあったのだろう。今も昔も程度の差こそあれ、同じ様なことは多かれ少なかれ日常茶飯事の出来事だが、大正という時代背景と多くの制約がある中において自分に素直に生きた譲治にはある種うらやましさも感じた。
大好き
おすすめ度 ★★★★★
この本全体にあふれる「大正」の雰囲気が大好きです。エッチな雰囲気も好きです。この本はとにかく好きなので、コメントはあまりありません。私もナオミになってみたかったです。