ビリー・ワイルダーはフィルム・ノワールにこそ力を発揮するおすすめ度
★★★★☆
白いバックに松葉杖をついた男のシルエット。男が杖をつきながらこちらに歩いてくる映像にのせてオープニングクレジット・・・冒頭からゾクっときます。深夜のオフィスで瀕死の重症を負いながら主人公ネフ(フレッド・マクマレイ)が事件の真相を告白する回想形式のストーリー展開。利己的で冷血で、にもかかわらず、
えも言えぬ魅力を湛えるバーバラ・スタンウィックのファム・ファタールぶり。成功したかと見えたところから一転してたどる破滅のプロセス。これこそフィルム・ノワール。名優エドワード・G・ロビンソンが演じる保健調査員キーズがまた素晴らしい。ネフとキーズが会うシーンはかならず”ハロー、キーズ”からはじまって、いつもタバコをくわえてから火のないことに気づくキーズにネフが火をつけてやって終わる。実はそれは伏線になっていて、ラストでは逆にキーズがネフに火をつけてやるんですね。紆余曲折の事件の末に、ラストでネフに火をつけてやるキーズの心情が胸にグッと染み込んできます。フィルム・ノワールは理屈ではなくムードで観るものですが、いかにもノワールらしい香しさを漂わせる傑作中の傑作。
いいですよぉ〜〜
おすすめ度 ★★★★☆
脚本にチャンドラーが参加しているので、こうれはまさにニチャンドラーというサスペンス
監督がワイルダーなので、完成度は言わずもがな!
ウディアレンなども、この映画のワンシーンを流用お手本したりと
現在の名監督も、この映画の構成を参考にしたりと、かなりいい映画です
殺しに関しては、じゃっかんの甘さを感じるのだが
ここではバーバラ・スタンウィックの悪女ぶり、それに人生を破滅させられたマクマレー
の哀れな姿を楽しむ映画ですから!
見事なほどの演技で引き込まれるよ
見所多し!
保険金詐欺は、会社が妥協せずに調査するので、やめようというメッセージです!
金が欲しいからと、軽くやっても向こうは支払わないですから!
勧誘は甘く支払いはシビアという、銀行と並んで金融界のタコですよ!(誌ね!!